あんなモノ症候群

考えたことを書き出すところです。

こんばんは、あんなモノ症候群のお時間です。

メディアの発展は凄まじい。テレビが発達し、インターネットが発達し、そんな現在においていまだにラジオが生き残り続けることを昔どのくらいの人が予測していただろうか。僕はどちらかというとテレビっ子だったし、ラジオを聴く手段をそもそも持っていなかった。しかし、今や全くテレビは見ていないのにパソコンを使ってよくラジオを聴いている。

 

テレビの番組の配信も見たりするが、あれはパソコンを使ってテレビを見ているという気分にならない、不思議だ。テレビでやっている番組でも生放送であってもテレビで見ないとテレビを見てる気になれないが、ラジオはパソコンを使っていてもなんとなくラジオを聴いている気になれる。実際、ウェブラジオという言葉はよく聞くが、ウェブテレビという言葉にはなんとなく違和感を感じてしまう。なんなら映像がついているウェブラジオなんてものもある。ネットの世界はラジオの勝利、大金星だ。

 

ラジオを聞いてるとそのパーソナリティのすごさに驚く、特にパーソナリティが1人のラジオはすごい。複数のトークはまだいい。誰かに見せる形であるとはいえ目の前にいる相手とのコミュニケーションをとれる。反応がその場で帰ってくるというのは大きいと思う。それに対して、1人のパーソナリティはどうだ。相手のリアクションもなく、間違いなく聞き手であるその場にいない僕たちに向けて語りかけるのだ。何よりもそれが必ずしも身のある話ではないのがすごい。

 

ラジオとネットはコミュニケーションの形という意味で相性が良かったのだと思う。特にこうやってちょっと長めの文章を書くようになって感じるようになったことだが、インターネットに文章を書くというのは歪んだコミュニケーションだ。書いてる時は1人だが、なんだかんだと理由をつけても読み手に向けて書いている。読み手がいると何かを伝えたくなってしまう。なんとなくカッコつけたくなってしまうし、教訓めいたり、いい話めいたりさせたくなってしまう。

しかし、ラジオのパーソナリティはすごい。必ずしも中身のある話ではないのだ。その話で伝えたい言葉やオチや挟まれるギャグだけでない話自体がすでに面白い。そして、たまにふらっといい話を差し込んだりする、憎い。

 

そんなラジオのパーソナリティに憧れながら、今日も僕はカッコつけた文章を書いてしまうんです、いやはや。

さて、どうやらそろそろお時間です。また来週この場所でお会いしましょう、さようなら。