夢を買う人

夢を売る仕事にも、いろいろありますよね。

アイドル、水商売、マジシャン、占い師、ディズニーキャスト……etc

 

その中でも異彩を放つ職業。

 

そう

宝くじ販売員。

 

夢を買っているんだと人は言う。

ならば、宝くじを売る人はきっと夢を売っているのです。

宝くじを買うのをお金の無駄だと笑う人は、浮いたお金で現実を買うんでしょう。

どこで売ってるかは知らんけど。

 

ふと、考えてみると宝くじで手に入る夢って子供のころ描いた夢とは違う気がします。

描いた夢はスポーツ選手とか、宇宙飛行士とか、コックさんとかなんというか代替のきかなさそうなお仕事じゃありませんでしたか?

そう、お仕事。

大人になって夢を失ったって人がいますけど。

そういう人たちは一つの大きな夢を見つけたんじゃないかと思います。

働きたくない。

言えないけど。

この夢は宝くじなら叶います。

実際、人類の大きな夢の一つだと思うんですけどね、働かない。

世の中便利になっても、人の仕事は減らないって結構不思議です。

 

閑話休題


夢を追いかける人がいます。

毎日コツコツ働き、無駄遣いもせず、働いて得たお金のほとんどを夢のために費やす。

 

それがミュージシャンでも俳優でも

「そんな夢ばっかりに見ず現実を見ろよ」とか「叶わなかったとき何も残らないぞ」とかっていう人はいると思うんですけど。

 

それでも僕は、やっぱり夢を追う人はすごいと思うんです。

人間誰でもなんていったら怒られるかもしれないけれど、

やっぱり特別な存在にはなりたいと思っていると思うんです。

そういう存在になるには当然努力だけでなく才能もいるでしょう。

才能を持ちそれとやりたいことが一致していると信じる夢追い人。

 

それに対して、

凡人なる僕は考えます。

特に突出してやりたいことはなく(逆に言えばなんでもやりたい)

でも、突出した才能もない僕も特別になりたいなぁと考えます。

「ビックになりてぇ」なんてよく聞く寝言です。

凡人は寝言は寝て言え。夢は寝て見ろということなのかと。

 

ふと、

特別な人生を歩みたいって点において、宝くじってすごいなと。

「そんなものを買うより、コツコツ働いてお金を貯めたほうがいい」

もちろん正しい。還元率とか。

 

でも、一つの視点として。

5億円。

生涯でこれだけのまとまったお金を持つ人がどのくらいいるのでしょう。

「そのくらい働いて稼ぐ人もいる。そんな人間を目指せばいい」

それこそ、夢を見るな、現実を見ろと思うのです。

誰かがやるならわかるけど、それを自分ができるのかと。

 

実際、才能がない人間が5億円を持つ一番確率の高い方法って

実はコツコツ働いてそのお金を全部宝くじに費やすことなんじゃないかとさえ思います。

ましてやそれが20代や30代ならなおさらです。

 

やりたいことがない人間でも

年齢、性別、国籍、信条、宗教、人種、職種、才能に関係なく、

平等に特別な存在を目指せる

それが宝くじ。

 

いや、もちろんだからといって

毎日コツコツ働き、無駄遣いせず、稼いだお金を宝くじのために費やす。

 

まぁ、やらないですよね。

それが、特別な人生を歩むもっとも確率の高い方法だとしても。

 

夢がかなわなければ、何も残らないっていうのはやっぱり嘘で

その過程自体が残るものだと

でも、それが残るものだって思えるのは、それが好きなものだからだとも思います。

毎日、夢の味でも飽きないのはすごく好きだからで。

やりたいことがない人が毎日それじゃ飽きちゃうのではないかと。

 

大きい夢を追う人にはなれないけど

たまには、そんな人の気分を味わいたいこともある。

そんな時に、ちょっとかじるくらいがちょうどいいかなと思うのです。

一口で300円なら悪くないかな。