あんなモノ症候群

考えたことを書き出すところです。

挨拶はあとにして。

日本は素晴らしい。なんせ日本語が通じる。
他の国も使えばいいのに日本語。なんせ日本での会話のスムーズさが全然違う。めっちゃ便利。
いや、むしろ、日本語はなぜ使われないのだろうか。難しいという話はよく聞くが、やっぱりそれが原因だろうか。困ったものだが、たしかに日本語は難しい。私も思い当たるフシがある。

挨拶といえば、外国語において、一番最初に習うものであって、それはもう当然簡単であるはずだ。ぐっともーにんぐ、ぐーてんもるげん、ぼんじゅーる、ぶえのすでぃあす、僕でも言える。
しかし、日本で二十年以上すごしているにも関わらず、僕は未だに挨拶で悩む。

「おかえりなさい」、僕はこれになんと返答すればいいのだろうか?家族だったら「ただいま」なのだろうが、たとえば、目上の方だったらどうか?「ただいま帰りました」だろうか?ちょっと丁寧すぎやしないか?あとにご主人様とでもつけるつもりか?執事か?
いや、そもそも「ただいま」に対する返答はじゃか、なんだ?「おかえり」か?友達かなんかか。じゃあ、「おかえりなさいませ」になるのだろうか?やっぱり、執事じゃないか。違うのか、じゃあメイドか?違うか、知っている。
じゃあ、「行ってきます」に対する返答はなんだ。「行ってくる」でもいい。「行ってらっしゃい」か。なんか友達だったら丁寧すぎるし、上司だったら親しすぎやしないか。

いやいや、これじゃ。日本語さえも不自由で「行ってきます」も言えやしない。それじゃあ、外にはいけないな。日本語さえも不自由で、外国語なんてもってのほかだ。外に出られにゃ仕方ない。僕はおうちにこもるとするさ。

ただいま、日本。返答はいらない。