あんなモノ症候群

考えたことを書き出すところです。

『さよならアストロノーツ』

ニコニコ動画のユーザー層は10代の方が多いそうなので、大人の歌を作ってみました。そういう方達が今から10年経って社会を担うようになった時に、この曲とオレの事を思い出してもらおう!というね。これを「小林オニキス10ヵ年計画」と呼びます。

 

大人になるのも意外と悪くないですよ。

 

そんな投稿文とともに投稿された『さよならアストロノーツ』をはじめて聞いてから気づくともう9年経っていた。いろんなものを溜め込みながら僕は大人になった。

 

気持ちというのは自分の思っている以上に自分の中に蓄積しているものだと思う。例えば、一番ピンと来やすいのは怒りだ。何か小さなムカつくことがあったとして、小言の一つも言ったりするかもしれないが少し経つとなんとなく落ち着いて忘れたつもりになったりする。でもあるとき、なにかのきっかけで溢れてしまうとまぁ大変。昔、忘れたはずの怒りが湧き上がってくる。

 

すぐ思いつくのが怒りだというだけで、溜め込まれるのは当然負の感情だけではない。何度も聞いたあの曲、懸命に心身を捧げたなにか、ずっと何気なく集めてきたもの。僕たちは生きているだけで気持ちを動かされ、そういう気持ちの一部を自分の中に溜め込んでいく。

 

 

そして、あるとき、あるきっかけで自分の中で忘れていた、でも、自分の中に確かに残っていたそれが一緒に溢れるのだ。

 

久々に『さよならアストロノーツ』を聞いた、溜め込んでいた何かがあふれた気がした。

 

大人になればなるほどいろんなものが溜め込まれていく。それはいいことばかりじゃないけれど、やっぱり悪いことばかりでもない……といいなと思う。

 

 

【初音ミク】 さよならアストロノーツ 【宇宙風PV・オリジナル曲】 by 小林オニキス 音楽/動画 - ニコニコ動画