怖かったもの。

夏だ。夏といえば、怖い話だ。

僕は怖い話をするのはそんなに得意ではないので怖かったものの話をしようと思う。

 

幼稚園のころは、お化けが怖かった。幼稚園のバスの中で、怖い話が流行っていたのだ。

小学生のころは、飛行機が怖かった。広島の平和教育のせいだった。

中学生のころは、地震が怖かった。寝ている間に死んでしまったらどうしようと思っていた。

 

今はそのどれも怖くない。いや、怖いのだけど、昔ほどそういう感情が起こらない。なにがそこまで怖かったのか思い出せない。昔、あんなに怖かったことは覚えているのに。

 

ここから、昔好きだった曲を今聞いたらチープに感じたなんて話をすればいい話になるのだろうけど。今日はそういう話の気分じゃない。

夏だ。夏は怖い話をするものだ。

 

昔から死ぬのが怖い。

いつかは怖くなくなるのだろうか。なんで怖かったかわからなくなって、昔はあんなに怖かったものを怖がりもせずに招き入れるのだろうか。それともやっぱり怖いのだろうか。

どちらもやだな。どちらも怖いな。